一般的には、病気と向き合うときって「レベル上げ」的な考え方をしがちです。たとえば、ピークフローを毎日記録する、発作を減らすためのトレーニングをして戦闘力を高める…みたいな。でも、逆にレベルを下げるという方向性で考えると、ちょっと違った視点が見えてくるのではないでしょうか。
戦うのをやめる(デバフ戦略)
- 「喘息と戦う」んじゃなくて、「喘息を受け入れる」。
- たとえば、「今日は動けないな」と思ったら、無理に頑張らずに、その状態のまま過ごす。
- 仕事や家事を100%こなすんじゃなくて、20%でも「成功」とする。
- RPG的に言えば、「無理にレベル上げしなくても、戦わずに済むルートを探す」という感じ。
装備を外す(軽装スタイル)
- 「掃除を完璧に!」と頑張るんじゃなくて、「そもそも掃除する場所を減らす」方向で考える。
- たとえば、物を減らせば、ホコリも減るし、掃除する手間も減る。
- つらいときは、部屋全体を掃除する範囲魔法(全体攻撃)ではなく、N95マスクを使ってピンポイントで対処する個別魔法(単体攻撃)でOKとする。
- つまり、「毎回フル装備で挑むんじゃなくて、軽装でも生き延びる戦い方をする」という発想。
目標を下げる(ラスボス戦回避)
- たとえば、「発作ゼロを目指す!」じゃなくて、「発作があってもそこそこ快適に生きる」を目標にする。
- 「普通の人と同じ体力を!」じゃなくて、「自分なりのペースでOK」にする。
- 「毎日ちゃんと出席皆勤賞!」じゃなくて、「大事な時だけ確実に出席」にする。
- そもそも、全員が同じ目標である必要がないので、「目標に上も下もない」という前提に立つ。
- たとえば、RPGでも「最強の剣士」を目指す人もいれば、「商人プレイ」を楽しむ人もいる。それと同じで、喘息持ちの生き方にも、それぞれのスタイルがあっていい。
ステータスを見直してみる(方向転換)
- そもそも、「喘息がある=弱い」という認識を変えてみる。
- 先頭に立つスタイルではなく「一歩引いたプレイスタイル」として生きるのもアリ。
- たとえば、「みんなが登山に行くなら、自分は森のカフェで本を読む」とか、「みんながランニングするなら、自分はヨガ」とか。
-「体力で勝負しないキャラ」を極める方向性。
弱体化を活かす(あえての低レベルプレイ)
- そもそも、喘息のある自分だからこそできることを考える。
- 「ゆっくり動くことに慣れているから、景色の変化に敏感」とか、「気圧の変化に敏感だから天気予報より正確に雨を当てる」とか。
- レベル1のままラスボスに挑むタイプのゲーマーみたいに、「制限プレイを楽しむ」と思い込んでみる。
まとめ
喘息に対して「レベル上げ」ではなく「レベル下げ」を意識すると、無理に強くなろうとしなくてもよくなる。むしろ、「そのままの状態でいかに楽に生きるか」にフォーカスできる。戦わない、装備を減らす、目標を下げる、ステータスを変える、弱体化を活かす…。そして何より、目標には上も下もなく、それぞれが自分に合ったスタイルで生きることこそが大事だという視点を持つと、喘息との付き合い方もすこしだけ楽になる、かもしれない。
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