スマホのマイクでたった 2 秒、子どもの息の音を録るだけでぜんそくの兆しを91%以上の精度で検出できる研究が発表されました。
Pediatric Asthma Detection with Google’s HeAR Model: An AI‑Driven Respiratory Sound Classifier(2025年4月28日)
AIが喘息の診断しちゃう?今日は「音」を使って小児ぜんそくを早く見つける最新研究をご紹介します。
◆どんな研究?
Googleが開発した巨大音響モデル Health Acoustic Representations(HeAR)を使い、1 か月〜18 歳の呼吸音約9,000サンプルを解析。ぜん鳴(ヒューヒュー)やクラックル音などをAIが聞き分け、総合精度は91%超でした。([arxiv.org][1])◆すごいポイント
* 注射もレントゲンも不要。マイクで呼吸の音を録るだけ。
* 2 秒の短い音でも判定OK。小さな子がじっとできなくても安心。
* 遠隔診療にも強み。病院が遠い地域や夜間の判断に役立つ可能性がある。
◆専門家の視点
「診察前に危険度がわかれば、救急搬送や入院を減らせそう」と期待の声。
ヘルスケア領域で 大規模音響モデルが活躍できる好例。新しい診断補助ツールの道を開きました。([developers.google.com][2])◆具体的にどんな風な利点があるの?
* 痛くない検査だから子どもが怖がらない!
* 家でチェックできて安心。通院の回数も減りそう。
* 休日や夜間にもチェックできると安心
◆これからどういうことが期待できるの?
まだ研究段階ですが、将来はスマホアプリや家庭用デジタル聴診器やスマートウォッチに搭載されるかもしれません。
* 家で AI で早期発見 ➜ 近所の薬局でサッと吸入、旅行先でもすぐ診断、すぐ治療など期待が広がります。
* 自分の具合をうまく伝えられない子供でも、早期発見できる。
なんて未来がもうすぐやってくるかもしれませんね。
今日も良い呼吸を~
参考サイト
[1]:"Pediatric Asthma Detection with Googles HeAR Model: An AI-Driven Respiratory Sound Classifier"
[2]:"HeAR | Health AI Developer Foundations"| Google for Developers