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自分も家族も大切に:喘息ケアと心のケアのすすめ

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発作の時は心も荒れ模様になりがち。

発作の時の不安な気持ち

喘息の発作は、理由がはっきりする時もあればそうでない時もあります。大切なのは、誰のせいでもなく、発作が起きたことを受け入れ、次のステップである治療と回復に目を向けることです。

例えば、息苦しさから睡眠不足になっているときは、重要な決定は後回しにし、まずは体を休めることを最優先にしてください。

また、点滴や内服薬には気分に影響を及ぼす副作用が出ることがあり(※1)、薬の影響で悲しさや虚しさを感じるのはよくあることです。

※1 プレドニゾンの投与量が 40 mg/日を超えるとうつ病の発症率が増加するという意見がある (中略)10~20 mg/日程度であってもうつ病を生じる可能性がある。 厚生労働省  B.医療関係者の皆様へ P7

薬を服用してから、数週間あるいは数ヶ月気分が不安定になることもあるので、自分を責めず「薬の副作用なんだ」と受け流す心の余裕も大切です。できるだけ脳に負担の少ない、軽い漫画やお気に入りの写真集など、楽しいものに目を向けると良いでしょう。

もし横になるのがつらい場合は、サポート力のある椅子(例えばゲーミングチェアなど)に座って体を休めるのもひとつの方法です。そして、日中でも眠気があるなら無理せず休息を取ってください。

ぜんそくのお子さんを持つ親御さんへ

お子さんの喘息が悪化すると、通常のお世話に加え、通院や学校・職場への連絡など、親御さんの負担も一気に増えてしまいます。お子さんが咳き込んで眠れない夜が続くと、親御さん自身の睡眠不足が深刻になりがちです。まずは、「お疲れ様です」と自分自身を労ってください。サボっても良い家事は思い切ってサボり、休めるときはしっかり休むことが大切です。

心配事は一旦脇に置き、まずはご自身の体力を温存することを最優先に考えてください。病気を「代わってあげたい」という気持ちは理解できますが、親御さんが倒れてしまうと、お子さんにとっても大変なことです。お子さんの状態が安定したタイミングで仮眠をとるなり目をつぶって横たわるなりしましょう。

自分自身と家族のケアに目を向けながら、一歩一歩、前向きに回復へ向かって進んでください。

喘息キッズとして親にさんざんケアされて過ごしてきた経験から、感謝の気持ちを込めて「いつも本当にありがとう」と頑張っている親御さんに伝えたいです。

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