呼吸ができること。それは非常時にこそ守るべき、最優先のライフラインです。
ふつうの防災リュックだけでは足りない理由
地震や大雨、台風など、突然やってくる災害。
でも喘息もちの人には、「これがないと命に関わる」道具があります。
だからこそ、喘息もちならではの視点で、
本当に必要な防災セットを紹介します。
これだけは必須!喘息持ちの防災アイテム
吸入薬(リリーバー・コントローラー)
サルタノールや吸入ステロイドなど、発作止めや朝晩の吸入薬は、まとめて一か所に保管。すぐに持ち出せるように、いつもまとめてしまっておこう!
頓服薬も同じ場所に。時間との勝負になることもあるからこそ、ここが大事!
スペーサー(吸入補助具)
避難時に焦ってうまく吸えないこともあるので、スペーサーがあると安心。子どもや高齢者の方には特におすすめ。
N95マスク(例:興研 ハイラック350)や不織布マスク
災害時は粉じんや煙が舞い、発作の引き金になります。ハイラック350は信頼性が高く、災害現場でも活躍。
通販では災害時に価格が高騰することもあるため、普段からの備えが肝心。
※避難所ではN95マスクが目立つので、上から普通のマスクを重ねると自然で安心。
お薬手帳・診察券・保険証・マイナンバーカード
災害医療では正確な薬の情報が重宝します。家族に持病がある人が多い場合は、1人分ずつポーチに分けて管理するのがベスト。
避難所や病院で、必要な時にすぐ取り出せるように。
飲み水(多めに)
薬を飲んだ後や、口をゆすぐためにも水は多めに確保しておくこと。留守がちな人こそ、ふだんのカバンにいつもの吸入薬を
地震は時間を選びません。
もし外出先で被災して、何日も家に帰れなかったら?
吸入薬セットを通勤通学のカバンに常備しておくことで、その不安はぐっと減らせます。
冷蔵保存の薬を使っている人へ
分子標的薬など、冷蔵保存が必要な薬を使っている人は、
冷蔵庫に非常用電源(UPS)を繋ぐこともひとつの選択肢です。
条件にもよりますが、停電しても少しの間もたせることができます。
運が良ければ、取りに行くチャンスがあるかもしれません。
避難所で安心して過ごすために
避難所には、病気に理解のない人や、においに敏感な人もいます。
喘息の人がN95マスクを着けると目立つこともあるため、
その上から普通の不織布マスクを重ねることで、目立たず自然に使えます。
また、アロマなど香りの強いものは香害になることもあるため避けるのが無難です。
おすすめの防災アイテム
• 興研 ハイラック350(N95マスク)粉じん・煙対策に強く、フィット感と信頼性◎
• オムロン ポケット吸入器 NE-U100超音波式で小型・静音。災害時にも活躍。
• 100円ショップや無印のポーチ
診察券・薬・保険証など、1人分ずつ分けて持ち歩くのに便利!
最後に
災害時、「命を守る道具」がすぐに手に取れるかどうか。
それが、生き延びることにつながります。
ぜんそくを持っている自分や家族のために、
「ちょっと多めの準備」をしておくことは、
怖がることじゃなくて、大事にするってこと。
あなたの呼吸を守るための、防災準備。
思い立った今日から、少しずつはじめてみませんか。
参考サイト
災害時の対応について|日本呼吸器学会
災害医療に係る現状について|厚生労働省
感染対策製品│ハイラック(マスク)│興研株式会社
メッシュ式 ネブライザ NE-U100 | オムロン ヘルスケアストア